【DL販売】muscari.小作品集「kwei」|I have no time. #booth_pm https://t.co/72kFtlx6xL
— Ihnt.-COMITIA150 東5·ほ51a (@Ihnt_d) November 18, 2024
白黒コピ本「kwei」を新刊として11/17のCOMITIA150にて頒布致しました。
当日はたくさんお手に取っていただきありがとうございました!
コミティアについては色々書きたいので別の記事にさせていただいております。
念願の白黒コピ本です。
形式は前に発行した簡易資料集と同じA4二つ折り中綴じのA5サイズ。
こちらはBOOTHにてセルフ印刷方式でDL販売しております。
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なおコミティア150、申込数を聞いて当選しないだろうと高を括っていたので製作期間は当選発表されて以降のほぼ1か月。
でもこの本のために資料と称してトーストを焼き、竜涎香風の香りのハンドクリームを買い、ブランケットを頭から被り…と思えばなんか色々やった1か月間でした。
昔は装丁のしっかりしたものが好きで、別に何かに参加するわけでもないから締め切りも無くて気合を入れたものを何冊か作っていましたが、ここにきて安っぽくてもできる範囲で気合入れて自作しました!という文化祭みたいなのがやりたくなって白黒コピ本としました。
簡易資料集よりも内容はしっかりしていながらやっぱりどうあがいても手製って感じで大変満足です。
なんかこういうことしたかったな、というのを脇目も振らず逆行してやっている感じがして実質終活。たのしい!たのしい!
まあSDVX落選供養集「Concept Deck」は手製本フルカラー変形コピ本なのでやってないわけではない(というかイラスト再利用とはいえあっちの方が気合入っているとも見れる)のですが。
てかこれ表紙にPPみたいなの貼ってあるんですけど。なに?ロストテクノロジー?ラミだったかな…
昔は同人誌を出すことに憧れがありましたが次のステップになったというか、今は制作の中で流通背景を楽しく捏造しています。文庫本作った時に流通してそうって言っていただけたの嬉しかった…!
タイトル「kwei」について
読み方は「ヒス」。正しくは知りません。派生がヒスと読むのでそちらに合わせています。
というのもこれは擬音語のため。
日本語訳するなら「ひそ」……ヒスというのはひそひそ話の「ひそ」の部分に相当する擬音語のようです。
ということで「ささやき声の息遣い」「静寂に人の気配がした」、くらいの意味になったらいいなということでこのタイトルにしました。
内容はテーマもなく描いたのであれですが、世界観の紹介となんとなく生活感があったらいいなと思います。
内容のあれこれ
差し支えなければ本と一緒に見ていただけますと幸いです。
・1,2p(白紙部分)
いやあ…………表紙の紙が別でA4二つ折り中綴じって本文4の倍数にしなきゃいけないよね…………………………
気付いたのは原稿が終わってページ調整していた15日だったのでやむを得ず遊び紙風としました。
・表紙,3p
表紙とその差分ですがそれぞれ結構違う雰囲気に見える出来になったと思っていまして、ページ稼ぎ差分みたいにならなくて個人的に超満足しています。
かなり時間ギリギリで、それも本の顔になる表紙を描かなきゃいけないということで、手癖の姿勢と構図ではありますが代わりに細かいところに時間を掛けられました。
無配の資料集も同じような感じなので隣に並べると対になって素敵!
怪我の功名というか、ページの采配ミスおかげで、諦めていた表紙では閉じている目が最初の絵で開く、というのができたので悪くはなかったです。
そのままだと紙が薄いので昼はともかく夜蛍光灯の下とかだと貫通して見えちゃうんですよね。
それからタイトルを入れる都合、実はトリミングの位置が微妙に違うので綺麗に重ならない、はず。
情報量がありながら主張しない素敵な枝葉はASSIST素材です。
こういうちょっとした要素もいつか自分で書けるようになりたいものだ…
・4p
鯨繋がりで龍涎香の話がしたかったんです。
それにしてもあの大きさはそれなりの金額どころではなく相当の金額になると思われます。
龍涎香エアプですが最初に書いた通り龍涎香風のハンドクリームを買いました。甘いんだけどお香のざらっとしたマイルドさが後からくるというか、あのですね…京都の匂いがする……。抹香の香りに似ているから抹香鯨といわれるそうなので、もしかしたらジェネリック龍涎香は抹香をいじったものなのかもしれない。
正直お香感が強かったので、Wikipediaに書かれているような、アルコールに似た…?となったのでのでぜひ本物を知りたいものです。
それから、第一海葬伯のしっかりしたイラストが存在しなかったので、時間に余裕があったのもあってこれを今後資料にするぞという勢いで気合いを入れて描きました。
海葬伯は二人でいるとギャグ力が強すぎるため、今回はmuscari.の世界観紹介本ということで出番がこれだけになってしまいましたが大変よい出来になりました。
・5p
白黒練習も兼ねて描いていた火火。縦長にしてよし横長にしてもよしなので気に入っていて、色んな場所で使いました。
というのもこの構図はfog/hazeの脳内コンセプトビジュアルながら結局文庫本の発行まで描けずじまいだったので、とにかく描けて嬉しかったんです…
いい家庭とは言えないけど絆はあったなって、そんな感じ。
・6,7p
埋埋。二人とものことを語られることはあっても、あんまり絡んでるイメージがないというイメージが(?)ありますが、一緒に生活しているんだよな…という感じです。
小さいですがブランケットなでなでしているカットが気に入っていて、二人の距離感を察せる情報量になったと思っています。
背景の本棚と煙草の箱の模様は例によってASSIST素材です。描けるか描けないかで言えばまあ描けないのですが、頼りきってるんじゃなくて本当に時短としてありがたいことこの上ないです。
精進しますので何卒…何卒…
(読んだことある方はお察しかもしれませんが、1p漫画はアークナイツ公式漫画OPERATORSリスペクトです。あれクオリティは言わずもがなキャラクター性が毎回1ページで綺麗に纏まっててプレイヤーであることを抜きにしてもすごくすき…)
・8p
埋葬地イメージビジュアルです。もっと芝生でもいい気がするし草生えてるって描写した気もしますが地面難しい…!
何につけてもとにかく勉強不足で、資料を見ても脳内で白黒に変換する工程がなくてインプット・アウトプットの足りなさを痛感します。
何より整然とした墓は日本なのでは…?と思わんでもない。
・9p
漫画じゃないけど漫画っぽい雰囲気で描きたい!と思って描きましたが非常に難しくて勉強になりました。
葬務長、特に設定がないので右利きのはずですが、未アップロードイラスト含め結構左手が何も持たずにトリガーを引く形していることが多いので謎です。よかったら考察してあげてください(?)
・10p
この構図のことmuscari.のメインビジュアルだと思っているのでリメイクしました。
なんか寒くて寂しそうな感じが気に入っていますが、結局こういう話なんだよなあと自分で書(描)いておいて心にきたりします。
リメイク前の絵自体は本編を書く前に描いたものなのでタイミングは多分逮捕直前…? いやでも祝福使えるって確認してから捕まってるはずだから通報者視点みたいな感じになるかな…
・11p
10pの埋葬卿と併せて本編の表紙二人、こういう話だよ、という組み合わせです。
こちらは室内ながら冷たくて煙たい感じになりました。
10,11pは傲慢ながらあんまり語るべきじゃないと思っていて、本編読んだ人が見た時になにか感じ取れるものがあればいいなというイラストです。
・12〜15p
トーストのお話です。元ネタはこちら。
タイミング的には「前任者と招待状」のあたり。あのへんと中央区うろうろは自由時間が長いのでご都合でなんでも詰め込めます。
暖炉でトースト焼けるのか不明ですが、簡単に調べたところなんかいけそうなので焼けるということでお願いします。
思ったことが思ったまま伝わらない、やったことがやった形で残らない、というのは葬務者シリーズの中核だと思っています。
・あとがき,裏表紙
設定資料で使ったちっちゃい顔たちが便利でなりません。名前の英名は多分直訳過ぎて違う気がするので飾りです。
埋葬公のlike、本当は「手触りのいいもの」なのですが、〜なもの、〜なこと、というのは長い訳しか出てこなくてやむを得ず「ふかふかのブランケット」になりました。
いや……わたしは「手触りのいいブランケット」でAIさんに翻訳案をいくつか出してもらったんですよ。Google翻訳で再翻訳してふかふかの〜って出た時は変な声が出ました。これにします!!!!(即決)
お堅そうな翻訳機さんがふかふかって言ってるんだから相当ふかふかに違いない。
わたし(作者)の名前がやたらあって本当に申し訳ありませんが、申し訳ないと思う場面にあっていることはよいことだと思っております。
どうぞ呼びやすい文字列でお呼びください。
昨今言われる色々なアレほど強い思想とか気持ちはありません。オンラインで名乗りたいように名乗れるんだから名乗っちゃえ!というだけなのでどうぞお気になさらず。
内容については以上です。